防耐火構造の外壁における注意喚起

国土交通省が2025年6月30日付で、「防耐火構造の外壁において、認定仕様にない断熱材を充填した場合の注意喚起」を公表しました。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001899576.pdf

目次

注意喚起の概要(国住指第150号/国住参建第1574号)

大臣認定を取得した防耐火外壁に、認定仕様に記載されていない断熱材を充填する場合

事前に性能評価を行い、大臣認定を取得することが必須になります。

認定書別添仕様にない断熱材を充填したまま施工した場合

認定仕様から外れ、防耐火性能に不適合となる可能性があります。

なぜこのような注意喚起がなされたか?

施工現場の省エネニーズが高まり、断熱材の充填が一般化している中、認定仕様外の断熱材使用により防火性能が損なわれる恐れが生じているため、国交省が住宅団体・都道府県・検査機関に対し注意喚起した形です。

今後について

乱暴な言い方すると、グラスウールとロックウールしか外壁材の断熱には使えない(発泡ウレタンはNG)ということになります。

また、ウレタン断熱を採用している工務店や住宅会社は施工面はもちろん、営業の場面でも対策を講じる必要が出てくる可能性が高いです。

どれだけ性能が高くて問題ないとしても、競合他社の営業に「あの会社の断熱材は認定仕様ではないのです。そんな会社にお願いするのは怖いですよね。」のような競合対策をされるかもしれません。

本件については続報や各社の対応が見えてきたら、成功事例共有会や本サイトなどで続報をお伝えしていきます。

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